2020/9/26

近畿大学校友会但馬支部地域貢献活動IN戸島湿地

9月26日(土曜日)近畿大学校友会但馬支部地域貢献活動が戸島湿地で開催され
近畿大学名誉教授 細谷和海先生が「戸島湿地の魚たち」と題して講演してくださいました。

豊岡市コウノトリKIDSとOB、市内高校生、市職員、国交省職員、校友会の皆さんが参加され
細谷先生のお話を聞きました。
・なぜ、戸島湿地にはたくさんの生きものがいるのか
・円山川の淡水魚のルーツ
・西日本に於けるヤマメとアマゴの自然分布
・日本産メダカの集団構造
・キタノメダアカとミマミメダカの比較
・円山川の特定外来種
など、分かりやすく説明してくださり

「サケやウナギをはじめ、水辺の多様な生き物がいることが円山川の特徴です。
だからこそそれらを餌とするコウノトリが棲める環境が残されているのです。
このことがラムサール条約登録湿地に指定された所以です。
円山川は生物多様性のホットスポット、
豊岡市民のみならず日本人にとっていわば国有財産とも呼ぶべき川でしょう」と話されました。

細谷先生が示してくださった5つの覚書を、いつも心にとめて活動していきたいと思いました。

続いて、コウノトリ市民研究所の北垣和也研究員から
円山川下流域で確認された魚類について説明していただきました。
・ハチゴロウの戸島湿地で採取された種
・希少種について
・外来種について
北垣研究員が実際に採取された写真をもとに
「円山川下流域ミニ水族館」資料をいただきました。

その後、汽水域に仕掛けた定置網を引き上げると

ニホンウナギ ウグイ スズキ シマイサキ マハゼ ゴクラクハゼ ビリンゴ フナ

モクズガニ テナガエビ スジエビが入っていました。

北垣研究員から各種別に説明を聞きました。

館内には、お手製の標本を展示してくださいました。

近畿大学校友会地域貢献活動は、地域に根を張り継続されています。

会場が狭いため、コロナウイルス感染症の影響で多くの方にお声掛けできなかったことが残念でした。