2020/4/8

戸島湿地の野鳥たち シマアジ

4月8日(水曜日)晴れ

人の出入りの少なくなった戸島湿地に、今日は次々と野鳥のお客さんがやってきました。

カワセミが近くで営巣しているらしく、求愛の鳴き声が裏山から聞こえてきます。

湿地に飛び込むのですが、なかなか狩りは難航しているようです。

駐車場ではオスのイソヒヨドリが翼を震わせて美しい声でさえずっています。

北の国へ渡る途中のシマアジも湿地にやってきてくれました。

まだ残っているコガモの群れとは少し離れたところで休憩中です。

湿地上空に大きな影が現れました。ミサゴです。

今は鯉が繁殖時期で、汽水域では大きなメスにオスが何匹も群がって泳いでいます。

ミサゴはそんな鯉を狙ってやってきたようです。

空中からターゲットを絞って急降下!

鯉を水中に沈めて息の根を止めています。

持ち上げようとしますが、鯉が重すぎて持ち上がりません。

仕方なく湿地の真ん中で食べ始めました。

ミサゴは何度も上空を見上げ、周りの様子を伺っています。

それもそのはず、10分もたたないうちに他のミサゴやトビ達が獲物を狙って集まり始めました。

横取りされたくないミサゴは何とか力を振り絞り、鯉を持ち上げ、去っていきました。

巣塔では、戸島ペアのお母さんJ0294が卵を温めながら、そんな様子を眺めていました。

毎日こんな自然のドラマが湿地で繰り広げられているなら、卵を温めていても飽きませんね。

戸島ペアも、今月末にはかわいいヒナが生まれそうです。