2019/10/17

J0246♂が解放されました。

10月17日(木曜日)10時トラバサミに左脚の指が挟まり負傷していた

J0246が日高町国府平野で解放されました。

ちょうど、城崎小学校3年生の皆さんが、戸島湿地に来られる予定日だったので

J0246の飛び立つ姿を観察してほしくて、一緒に来ていただきました。

小学校までお迎えに行き、バスの中でJ0246がトラバサミにより負傷してから

捕獲までの様子や、トラバサミについて説明しました。

皆さん、先生からもお話しを聞いてよく知っておられました。

バスから降りて、一列に並んだところで飼育員さんのご配慮で

怖がらせないように静かにして、足の先だけ見せてもらうことができました。

「痛かっただろうな」「飛べるかな」「大丈夫かな」

飼育員さんが、箱のふたを開けられると

そっと出てきたJ0246。

ゆっくり歩いて田んぼの中へ。

「がんばって~」とみんなで声援を送りました。

帰りの時間になったため、コウノトリの郷公園の皆様にお礼を言い

バスまで歩いていると、

J0246は羽を広げ、元気よく飛び立ちました。

「とんだ~」と歓声がわき、手を振る子供たちに見守られて

元気いっぱいに飛び立ちました。

私たちの頭上を旋回しているとJ0087♀が飛来し、追いかけられているように見えました。

すると、もう1羽。そしてもう1羽。山本ペアのようで巣に降りました。

J0246は巣立った直後から、J0102♀とJ0103♀に追いかけられていたので

なんだか可哀そうでした。

心残りでしたが、帰りの時間になり

バスの中では時間いっぱい、皆さんからの質問にお答えしました。

その後の観察では、J0087は電柱に降りて休息し

J0246は高く飛び立ち山の向こうに飛んでいったとのことです。

J0246の飛び立ちを皆さんと一緒に立ち会うことができ、感動を分かち合うことができました。

子供たちのやさしさが、心に沁みました。

 

バス代は、「かこさとし氏手ぬぐい」の売上金の中から出させていただきました。

かこさとしさんも、空の上から子供たちの姿を見て

微笑んでくださっていることでしょう。

最後になりましたが、手ぬぐいをたくさん買ってくださった皆さま

ありがとうございました。