コウノトリの「個性」を語る集いを開催しました。
6月26日(金)
東京大学名誉教授 保全生態学の第一人者の鷲谷いづみ先生をゲストに迎えて、「個のパーソナリティ」にフォーカスを当てた座談会を開催し、兵庫県内、県外から14名の方にご参加いただきました。

円山川下流域のわずか1㎞圏内で住んで子育てをしている3つの巣(①戸島巣塔②戸島地区巣塔③あさぎり荘(湯島)巣塔)の3ペアをテーマに、日頃の観察から見えてきた各ペアの行動や性格の違いを皆さんと出し合い、「個性」可視化して共有しました。


方法としては、付箋に書き出し、ホワイトボードに個体別に貼って彼らの「個性」を可視化して共有となります。
日頃から、それぞれのペアや個体を観察されている方、この地域の巣を観察されている方、今回参加して、各個体の行動をお聞きになった方々で、各コウノトリの性格を出し合いました。
以下に会で出た各ペアの個性を挙げます。
〇戸島巣塔ペア
♂J0391・・・寛大、肝っ玉父ちゃん、優しい、プレイボーイ、ボス的な存在
♀J0102・・・自由、戸島好き、恋こがれる女性、マイペース
〇戸島地区巣塔ペア
♂J0211・・・礼節ある男、おっとり優しい、シャイ
♀J0401・・・人気者、したたか、しっかり給餌する良いお母さん、少々気が強い
〇あさぎり荘(湯島)巣塔ペア
♂J0122・・・ちゃっかりさん、欲張り、嫉妬深い、厚かましい、テリトリー意識が強い
♀J0043・・・べっぴんさん、要領のよい女
など多く書き出していただきました。
鷲谷先生からも「このようにコウノトリを、擬人化してみることは、理解しやすく良いことですね。」「鳥も人間も同じ【動物】です。」とコメントをいただきました。
ただ注意点として、「科学的に分析、評価する際には、より客観的な表現が必要となります。」と言われています。
擬人化して見ることで、この3つの巣やペアを詳しく知らない参加者の方もコウノトリを身近に感じて、よりに関心を持って観察していただける一助となればと思いました。
鷲谷先生より「皆さんが日々の積み重ねている観察が、市民科学であり、コウノトリは『種』ではなく『個』を知ることが出来るのが、とても特異である」と力強くおっしゃられていました。

参加された方からは「幼鳥しか見ていなかったけど、親たちの歴史、個性が分かって面白かった。」「日々観察していることが、コウノトリの個性を研究する一助になるかもしれないと知って、嬉しくなった。」などの感想をいただきました。
ご参加いただいた皆さん、鷲谷先生、ありがとうございました。
また、コウノトリの「個性」について語り合いましょう。

