J0246♂が解放されました。
10月17日(木曜日)10時トラバサミに左脚の指が挟まり負傷していた
J0246が日高町国府平野で解放されました。
ちょうど、城崎小学校3年生の皆さんが、戸島湿地に来られる予定日だったので
J0246の飛び立つ姿を観察してほしくて、一緒に来ていただきました。
小学校までお迎えに行き、バスの中でJ0246がトラバサミにより負傷してから
捕獲までの様子や、トラバサミについて説明しました。
皆さん、先生からもお話しを聞いてよく知っておられました。
バスから降りて、一列に並んだところで飼育員さんのご配慮で
怖がらせないように静かにして、足の先だけ見せてもらうことができました。
「痛かっただろうな」「飛べるかな」「大丈夫かな」
飼育員さんが、箱のふたを開けられると
そっと出てきたJ0246。
ゆっくり歩いて田んぼの中へ。
「がんばって~」とみんなで声援を送りました。
帰りの時間になったため、コウノトリの郷公園の皆様にお礼を言い
バスまで歩いていると、
J0246は羽を広げ、元気よく飛び立ちました。
「とんだ~」と歓声がわき、手を振る子供たちに見守られて
元気いっぱいに飛び立ちました。
私たちの頭上を旋回しているとJ0087♀が飛来し、追いかけられているように見えました。
すると、もう1羽。そしてもう1羽。山本ペアのようで巣に降りました。
J0246は巣立った直後から、J0102♀とJ0103♀に追いかけられていたので
なんだか可哀そうでした。
心残りでしたが、帰りの時間になり
バスの中では時間いっぱい、皆さんからの質問にお答えしました。
その後の観察では、J0087は電柱に降りて休息し
J0246は高く飛び立ち山の向こうに飛んでいったとのことです。
J0246の飛び立ちを皆さんと一緒に立ち会うことができ、感動を分かち合うことができました。
子供たちのやさしさが、心に沁みました。
バス代は、「かこさとし氏手ぬぐい」の売上金の中から出させていただきました。
かこさとしさんも、空の上から子供たちの姿を見て
微笑んでくださっていることでしょう。
最後になりましたが、手ぬぐいをたくさん買ってくださった皆さま
ありがとうございました。